品質への取り組み
安全操業・安定供給のためには、品質に関わる重大事故の防止、品質トラブルの低減なども重要となります。当社は品質保証に関して、さまざまな取り組みをしています。
1.品質保証システムによる品質マネジメント
当社は、品質保証システムを構築して品質マネジメントに取り組んでいます。
子会社も含めた全社の品質保証、品質管理に係る組織を品質マネジメント組織と称して、品質部門間の連携を強化するとともに、当社が実施すべき品質保証、品質管理の一連のプロセスを品質マネジメントと定義し、「方針管理」「日常管理」「教育・育成」を3つの柱として活動しています。この活動を定期的な品質監査などによってチェックし、継続的に改善しています。
2.サプライチェーンにおける品質マネジメントの構築
委託先評価の実施
サプライチェーン全体にわたる品質保証システムをより一層盤石にするために、取引先・委託先の連携強化に向けた取り組みを実施しています。当社工場での原料受入から製品製造、出荷に至る過程だけでなく、製品を出荷してからお客様にお届けするまでの過程(輸送、保管、荷役など)や、製造委託先も含めた管理を強化し、品質リスクを適切に管理するのが目的です。また2023年度より品質マネジメント組織への監査の一環として、製造委託先・製品調達先への監査に取り組むことと致しました。
取引先・委託先管理強化の取り組み

3.品質教育の実施
幅広い分野の教育と資格取得を推進
品質マネジメントへの意識向上や、品質活動の活発化、品質管理レベルの向上を図るため、さまざまな教育プログラムをオンライン教育や動画配信なども取り入れて企画・実施しています。品質管理手法のスキル向上を目的としたQC(品質管理)検定取得については、年度ごとに目標を定めて、資格取得を推進しています。
4.品質マネジメント監査の実施
営業部門6部署に対する定期監査の実施
品質保証部では、ガバナンス強化およびリスクマネジメントの一環として、2018年度より品質マネジメント組織(関係会社含む)及び営業部門に対し品質マネジメント監査を実施しています。
2024年度は、取引先・委託先管理を考慮し、営業部門の6部署に対する監査を計画通り実施しました。
重大な不適合やリスクはなく、各部署とも指摘事項の改善に取り組んでいます。
また、前回の監査指摘事項に対する是正措置も適切に行われていることが確認できました。
5.化学品・製品安全化学品情報総合管理データベースの導入
化学物質管理に関する規制の頻繁な変化に対応するため、2023年に「化学品情報総合管理データベース」を導入しました。これにより、原材料や製品の有害性情報と各国の法規制情報を統合管理し、安全データシート(SDS)の迅速な作成・更新を実現しました。社内外のデータベースを連携させることにより、法規制情報や危険有害性情報の取得・更新が容易になり、お客様に最新情報を迅速に提供していきます。
品質方針
当社では、品質マネジメント活動の基盤として策定した以下に示す「品質方針」のもと、品質保証および化学品・製品安全に関する取り組みを推進しています。

